廃墟地下29.5F
主に東方Project、アニメ、PCオーディオのこと。気に入った音楽動画を載せたりも。
prime # 4507
ちょっと一風変わった音楽なんてものを。
PS3ソフト「無限回廊 光と影の箱」というゲームのサウンドトラック。
何が変わっているかって、このサントラ、なんと一曲しか入ってません。
ただし、その一曲が75分あります。
その長さから、ゲーム音楽史上もっとも長い曲としてギネス登録されています。
ピアノの伴奏とバイオリン二台にヴィオラとチェロという弦楽四重奏。
特にびっくりするような捻った展開があるわけでもなく、全体的にやや軽やかなイメージで演奏が進みます。
しかし決して単調ではなく、人間の一生をイメージした75分間とのことで、変わりゆく曲風がとても印象的です。
特に30分、40分、50分(かなり大まかな区切りだけど)あたりの曲調の変化は、聴いていてワクワクしてしまいます。
以下、ライナーノーツの作曲者インタビューから一部を引用。
意識しながら聴いてみると捉え方が変わって面白いかもしれません。
“
イントロの跳ねる部分は誕生の喜び、途中には初恋があったり、受験戦争があったり…。そのあと淡々と繰り返すところがあるんですけど、これはもう30歳に成ってある程度、仕事が軌道に乗ってきて、ルーチンワークな日々を過ごしていく(笑)。
それで42歳に厄年を迎えて、シリアスな曲調にしてみたり。
そして僕が思う50代。これは今までの人生で得た経験がミックスされてメドレーとなり、、一番輝ける10年をイメージして作曲しました。
その歳月が過ぎて60歳、70歳を迎えて静かに人生の幕を閉じていく、最後はよく「童心に返る」と言うじゃないですか。
それで生まれたとき、つまりイントロに戻るように繋げました。
”
打ちこみ無しのオール生演奏。
流石にいくつかパート分けして録ったのかなと思いますが、長時間の演奏の為に体力づくりをした、というような談話もあるので、もしかしたらぶっ通しで演奏したのかもしれません。
(実際どうなんだろ)
究極の作業用ゲーム音楽。
演奏も安定しており、録音も良好で、弦楽器好きにはたまりません。
数回聴いた程度ではとてもじゃないけど曲が覚えられないので、毎回、初めて聴くような楽しさもあります。
4507秒、おすすめです。
COMMENT