MINAGUKAZE “知らない世界の境界線”

　
　M3 2017秋頒布。
　（自分のなかで）急速に定番化しつつある、なくる枠。
　…というつもりでポチポチっとしたものの、それどころじゃなかった一枚。

　毎度のことながら、なくるさんの声は素晴らしい。
　かわいらしさと綺麗さを足して二で割らない声。
　そして作品によってその二つの要素配分を自在に変えるところ。
　
　トラック1とトラック3は、ちょっと低音が控えめに感じる。
　意図的にそうしてるのかどうかはさて置き、曲調によって楽器とボーカルのバランスを考えてある作品はなかなか無いので、そのあたりも好評価。
　他のCDとかで、アップテンポな曲でなんだか音がガチャガチャしていて、折角の良い声が埋もれてしまっている、なんてことも同人音楽ではままあるのだけれど、これは非常によく聴き取れる。


　しかし、なんといってもピアノとストリングスがとても良い。
　6曲収録の内3曲はインストという、まあよくあるパターンなんだけど、これに限ってはインスト版を入れてくださってどうもありがとうと言いたくなってしまうぐらい好き。
　トラック2あたりは永遠に聴いてられそう。

　試聴版からもその良さの片鱗は感じられると思うので、是非。