廃墟地下29.5F
主に東方Project、アニメ、PCオーディオのこと。気に入った音楽動画を載せたりも。
brilliant
MONITOR AUDIO PL100。
買いました。買っちゃいました。
恐らく、スピーカーはこれで完結すると思います。
(早々買い換えられるものではない)
綺麗な木目が目を引く、シンプルかつ美麗な仕上げ。
面構えからは硬い音を出しそうな印象。
休日を使い、何曲かピックアップして、感想とか。
・FINAL DISTANCE(96kHz) - 宇多田ヒカル
有名な曲なので説明は割愛。
音の広がりが素晴らしい。
声の末尾のかすれも気持ち良く伸び、ハスキーでありながら力強い声がしっかりと堪能できる。
この人の曲(というより声)は、環境によるサ行の刺さりがよくみられるけど、決してその様なことは無く、これ以上伸びると耳が厳しい、という絶妙なところで引き、これでもかと余韻を残す。
・You And The Night And The Music(88kHz) - Jacob Fischer Trio
どっしりと深く沈みこむジャズベースとソロギターによるモダンジャズ。
低音が際立つ曲だけど、まったく箱鳴りせず。
スピーカーに触れても一切の振動を感じない。
PL100はブックシェルフとしてはやや重いスピーカーだけど、その堅牢さの恩恵を十二分に感じられる。
過剰な味付けをせず、ギターの弦をキュルっと引っ掻く音もしっかりと聴こえ、生演奏の空気をしっかりと再現できている。
・優しさの理由(通常CD) - ChouCho
アニメ「氷菓」第一クールOP。
酷い録音…とまでは言わないけど、ちょっと平坦に感じる。
目立つクリッピングは感じられないが、起伏に乏しく常に最大音量といった感じ。
曲の感想みたいになってしまったけど、ボーカルの強さも助けて、全体バランスは悪くない。
ボーカルが際立って聴こえ、その他の音はごちゃつき等は感じられないけど、少し膜が張ったような印象。
良くも悪くも、ソースの良し悪しを際立たせる再現力の高さを感じた。
音を不必要に広がらせるのではなく、定位がしっかりとしていて、アンプの性格を引き出す鳴り方をするなあ、と感じた。
高域に関しては、恐らくだけど、デジアン等の解像度を重視したアンプだとかなりキツイ領域まで鳴ってしまうと思う。
その点、プライマー製アンプとの相性は良いと断言できる。
低域に関しては、曲によってはもう少し欲しいと感じる時もある。
低域だけで見れば十分どころか十二分だと思うけど、高音の伸びに対しては、若干の物足り無いといったところ。
これはブックシェルフの永遠の課題でもあるので、その点を考慮すれば満点をつけても良い。
音の分離や空間表現は文句無し。
ボーカルにしてもアコギやピアノのソロにしても、うっとりする程綺麗に鳴らす。
いささかチープなスピーカースタンドの為か、本体が重すぎて、ややぐらつく。
スピーカーの見た目を考えれば、スタンドも無垢材ではなく、しっかりとコーティングされた重みのあるものが良さそう。
あと切実な問題として、高さがちょっと合わなくなってしまったので、近々交換することにはなる。
流石に、今まで使った事のあるスピーカーとは一線を画すレベルで、いよいよ、自分もオーディオオタクっぽくなってきたかな、と実感しました。
まだまだ本領は先で、細かいセッティング次第で更に化けそうではあるので、じっくりと煮詰めて生きたいと思います。